〈問い〉とは?小林健司さん

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Q:あなたにとって、ワークショップ/ファシリテーションにおける、
  『問い』とは、どういうものですか?
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回答者:小林健司さん


A.

お恥ずかしながらあまりしっかりと考えたことが無かったのですが、
改めて考えると、その場にいる人たちが寄り添う軸のようなもの。
だと思っているんだと思います。
キャンプファイヤーの真ん中にある火のイメージです。
問い、に対して場にいる人たちがそれぞれの位置(視点や考え方)から
それぞれの薪をくべていく(応答をしていく)。
応答をすることで火の色や形も変わるけど、その変化した火を見て
更にそれぞれが考えを深めたり視点を広げたりしていく。
というのが問いなのではないかと思っています。

とはいえ、丁寧に火をつけないとすぐに消えてしまったり、
場に居る人がどう薪をくべていいのかわからず消化不良で終わって
しまったりするので、気をつけねばなりません。

自分がファシリテーターをさせてもらうときは、
最初に思い描いていた火の形と全然ちがうのに、
「こんな色や形もできるんだ」とか「こうなるか〜」という
驚きを最後に味わえると、とっても嬉しくなります。


小林健司(NPO法人日本教育開発協会[JAE])
JAE(NPO法人日本教育開発協会)広報担当兼教育クリエイター。2002年より現団体で教室事業の学習部門の立ち上げに関わり、現在は大阪市内の小中学校と高校、15校(約2000人)に将来の夢や仕事について学ぶキャリア教育を企業などの協力を得ながらプログラムの実施やコーディネートを行う。現在は団体全体の広報や小学校から大学、企業向けの教育プログラムの開発全般に携わっている。

↓2009年に実施したゲスト対談記事はこちら!!↓
「小林健司さん×三浦一郎さん」vol.1

「小林健司さん×三浦一郎さん」vol.2