〈問い〉とは?川中大輔

こんにちは!
シチズンシップ共育企画・鈴木です。

いよいよ教育ファシリテーター講座2010【ベーシック編】が
明日、実施されます!

現在申し込み頂いているのは12名の方々。
いったいどんな場になるのか、
明日の準備をしながら、わくわくしております。

さて、ミニインタビュー最終回は
シチズンシップ共育企画代表の川中大輔。

ミニインタビューはこれにて一区切りとなりますが、
ベーシック編の様子など今後も更新しますので
ぜひご覧くださいね!

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Q:あなたにとって、ワークショップ/ファシリテーションにおける、
  
  『問い』とは、どういうものですか?

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回答者:川中大輔

A.

いい問いは、創造的である。いい問いがくると、思考や意識が刺激される。問われることで、それまでしっかり考えてこなかったことや、きちんと意識していなかったことと向き合う機会を得ることになる。そして、新たな考えや気づきが生み出され、深まっていく。問いは、私たちを創造的にしてくれる。


いい問いは、補助的である。いい問いは、思っていることや考えていること、感じていることを明るみに出すことを助けてくれる。問われることで、言葉になりにくかったものを表に出しやすくなる。問いは、私たちの言葉にならない言葉を引き出してくれる。


いい問いは、相互作用的である。いい問いは、相互作用に誘発されて生まれる。私とあなたの「いまここ」の関係性を捉えた上で、あなたの感性と、あなたの思考と、あなたという存在と交わるために立てられる問いによって、私たちは一歩深く相互理解/相互作用を育んでいくことができる。


ファシリテーションは、「問うことによる促し」を通じた「ひき出す」と、「聴くことによる促し」を通じた「あふれ出す」から成る。問う力は、ファシリテーターが磨き続けるべき力の一つである。


■川中大輔(シチズンシップ共育企画)
 98年より野外教育や不登校児童支援の市民活動に参加し、NPO法人BrainHumanity副理事長、A SEED JAPAN理事、IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]フェロー、(財)大学コンソーシアム京都研究主幹などを歴任。現在はシチズンシップ共育企画代表・ファシリテーター。「学ぶこと」と「社会にかかわること」の両方のおもしろさがわかる「学びのデザイン」について関心を寄せ、ファシリテーターとして活動している。2001年から全国各地で「人材」と「企画」と「会議」を中心とするNPOマネジメント研修や市民教育ワークショップ、行政職員研修等を担当(年間80本程度)。
 同志社大学大学院総合政策科学研究科、甲南大学大阪樟蔭女子大学岐阜県立森林文化アカデミー、上智大学グリーフケア研究所で非常勤講師。


↓2009年に実施したゲスト対談記事はこちら!!↓

「川中大輔×鈴木陵」vol.1

「川中大輔×鈴木陵」vol.2