〈「問い」とは?〉大本晋也さん


こんにちは!
シチズンシップ共育企画・鈴木です。


さて、先日の記事で告知しました
教育ファシリテーター講座2010。

テーマは〈「問いかけ」をデザインする〉。

今回、そのテーマにちなんで
講座でゲストやファシリテーターを務める5人に
ミニインタビューをおこないました。


その問いかけとは…

「あなたにとって、ワークショップ/ファシリテーションにおける、
 『問い』とは、どういうものですか?」


もう問い、問い、としつこいようですが
その答えも五者五様。

ゲストには、どんな人がやって来るのか。
お楽しみください。


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Q:あなたにとって、ワークショップ/ファシリテーションにおける、
  『問い』とは、どういうものですか?
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回答者:大本晋也さん

A.

「問い」
学校現場における「問い」で代表的なものは授業における教師の
「発問」、そして「テスト」であろうか?
先生が生徒の学習を促進するための「問い」と、
学習到達度を図るための「問い」、
すぐに僕の中にでてくる「問い」とはこの二つである。

ではワークショップという学びの場でファシリテーターから発せられる「問い」はどうか?
学校現場における「問い」とはある面では共通しているし、
ある面では異なっていると僕は思う。
ファシリと教員では何よりも学びの場における立ち位置が違うが、
場の状況によっては、ファシリが敢えて「教師的な問い」を
場に投げかけてみることも必要だろうし、
安全管理等の面から、参加者の学習到達度をみることも必要になってくると思う。

要はファシリが今ここの学びの場をどう見て、どう判断して、
どのような「問い」を投げかけるのか、
そのあたりの場を読むセンスに任されているように思う・・・。

僕は元々教師なので、多分ファシリをやっていても、
まだまだ教師的な「問い」をしてしまっている気がして、
いつも不安になり「これでいいのか?」、「あれは力業だったのでは?」と
自問自答することがよくあります。
今回の講座では、こんなこともみなさんと共有できる学びの場になればと思っています。


■大本晋也(兵庫県教育委員会
兵庫県教育委員会事務局社会教育課主任指導主事兼社会教育係長。1983年県立淡路盲学校勤務を皮切りに、県立高校教員を18年間勤め、その間公民分野でゼミナール形式の授業等も展開。2001年国立淡路青年の家専門職員として3年間勤務。淡路青年の家では高校生演劇ワークショップ、高校・大学・教員のためのボランティアセミナー等の主催事業を担当。淡路青年の家環境教育プログラム集の作成にも携わった。
現在、本業以外に環境フォーラムの実行委員、ESDの大学・高校生長期ボランティア活動プログラムの開発等にも関わっている。趣味の演劇では主に裏方として音響・照明を担当。神戸・加古川の劇団で活動中。


↓2009年に実施したゲスト対談記事はこちら!!↓

「東末真紀さん×大本晋也さん」vol.1

「東末真紀さん×大本晋也さん」vol.2